ひび割れホワイトボード

サハーにおける真人間となるために四苦八苦しているプシュケー的主体はゲデの導きによりその構造領域を集合的無意識まで遡りアストラル光を媒体にSurfaceを通じて宇宙と繋がり内なる自己との対話を繰り返す無限の虚無を表記し続けるただの社会復帰日記

まさにこれが無駄ってやつなんじゃないの?と思った話

 ジンやらラムやらテキーラやらを他人の金でガンガン煽った翌日の今日は最高に素敵な目覚めで一体何時に寝たのかまったく覚えていない。3分ごとに起きていたようにも思うし何故か枕の隣にキンドルが開けっ放しで置いてあった。ドグラ・マグラを読んでいたらしい。暇な時間に読経の如く読んでいるので1年たっても終わらない素敵な小説だ。今日は目的があるので朝からドライブ。念のため言っておくがお酒は抜けている。マックのドライブスルーでコーヒー、ハッシュ、アップルパイを手に入れたらそのまま小一時間、車を走らせる。車を降りずに買い物できるのは本当に素晴らしい。

  さて、今日の目的はユニクロのジョガーパンツを手に入れることだ。どうしても必要なんだ。親の命に替えても必要なんだ。もう半ズボンでボルダリングするのは寒いのだ。
 私が今、住んでいる街はとても素敵なところで、通常の人間が住むには適さない、ということを除けば素晴らしい街だ。ここ数年、全く用のなかったユニクロに、いざ行こうとすると車で小一時間かかる小洒落た土地だ。日本では六ケ所村の次にオスプレイが落ちても困らない街だと思っている。というわけで、軽快にWagner LoveやOwl Cityあたりを流しながら優雅にドライブした。車に乗ることと射精は同義語と考えているので、このままずっと走り続けていたかったが、ガソリンが心もとないためスタンドに入り給油することにした。

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 住処からはだいぶ離れたため、初めて入るガソリンスタンドだった。既に車が何台か止まっている。その間をおっさんが一人、忙しそうに走り回っている。文明が未発達なこの地方は未だに人力のスタンドが多い。セルフのが楽なんだがと思いつつ車内でしばらく待つ。3分待つ。5分待つ。来ない。おっさんを見るとまだ走り回っている。その間に車は更に増え、私の後ろに並んでいる。私はおっさんに声をかける。「ちょっと待ってね」と言われ仕方なく待つ。3分待つも変化なし。給油待機状態でこれほど待たされるとは思わなかった。給油を済ませないと車は吐き出せないしキャッシュも入ってこないだろうに。ここから5分も走れば別のスタンドがある。車社会はそこら中にスタンドがあるものだし、ここで給油する理由もない。そう思い出発しようと思った矢先、おっさんがこちらにやってきた。やっと始まるのかとおっさんは「もうちょっと待ってね」と伝えてきた。私は発進した。

 落胆した。あのおっさんは、何故雇われているのか理解できなかった。40秒後に今度はセルフのスタンドが見つかり、そこも同じように混んでいたが、何ら問題なく給油を終え、すぐに出ることができた。一つ前のスタンドに雇われていたであろうあの労働者の価値がわからなかった。セルフに改修する費用はかかるであろうが、人件費と改修費用はどこでペイするのだろうか等と考えながら続きの道を走った。少なくとも、私にとって、あの時の労働者は、間違いなくセルフスタンドの機械よりも価値がなかった。あまり接客されるのが好きではないという私の性格もあるだろう。思えばスーパーのレジも、あれば必ずセルフレジを通る。

 生活に必要な消耗品の半分以上はAmazonで購入している。店舗に出向いても出来るだけ機械を選んでいる。もちろん、例えばコンビニで店員が些細なミスをしたとして、それに目くじらを立てることなど無い。だが、友人と同じくコンビニで買い物をしたあとに、友人が今の店員は◯◯だった(可愛かったとかイケメンだとか)ということを話の種にしてきても、自分はまずもって顔を覚えていない。見てもないのかもしれない。
 
 小売のサービス業における人間の価値というのはいったいどこにあるのだろうか?これがいわゆる仕事における無駄というものではないのかと思わさせられた。いつも笑顔で元気に接客!という文字を名札に書いている店員を見たことがあるが、そういうニーズが何処かにあって、それに価値を置いて商品の代金にも含まれているのだろうか?人件費か販売費か、笑顔で元気に接客!はどこに仕分けされるのだろうか?ところでそれって誰か幸せになるサービスなの?

 これを書きながら、そういえばユニクロはどういう店員が決済をしたのだったろうかと思いだそうとしたが、やはり思い出せなかった。帰りはfox capture planで帰った。今日もいいドライブだった。

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